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純愛人妻日記

平凡な主婦ともこが、恋愛・セックス・夫婦・子ども について真面目に考えるブログです。

今日の独り言性器

 その福祉施設は重度の知的障害者がいる施設で、遠足などで外に出なければならないときの付き添いが必要なときに、ボランティアを使っていた。私は学生のときに、そこへよくお手伝いに行っていた。

 利用者の年齢は皆18才以上で成人している人も多く、中には50代の人もいたが、知能レベルは一番高い人でも5才程度だという。

 私がその日に付き添うことになった女性は19才で、利用者の中でも最も知能レベルが低く0才程度、「最近、やっと親の判別がつくようになったんですよ」と職員が言う。1人で歩くこともできないので車椅子に乗っていて、バスの中では寝ているのか起きているのかよく分からないような表情、目も常にうつろで口は半開き、時々手のひらを目の前にかざしてそれに興味があるのかそれとも本能のままに動いているのか、自分の指や、指と指の間にある空間をゆっくりと眺めているようだった。

 バスの中では私は彼女の隣の席に座っていたが、「この人は、よく性器を触りますので、ズボンの中に手を入れるようだったら抜いてあげてください」という説明があったとおり、本当にすぐに手をズボンの中に入れる。介助をしやすいようにだろうか、ウエスト部分は総ゴムのズボンだったので、手も入れやすいのだろう、初めのほうは私も「手を出しましょうね」と声をかけながら、なるべく優しい声でと気にしながら、彼女の手を外に出すことをしていたが、その声をかけることも次第に面倒になってきて、段々と事務的にするようになった。

 遠足といっても、他の利用者はまだ分かっていて、楽しそうだったり、自分の思うようにいかなかったら奇声を発していたり、周りがどんなふうであっても自閉症ならではの行動をとっている人がいたり、それぞれがそれなりにその遠足に参加しているようだったが、彼女は多分、自分がどういうところに連れられて、周りがどんなことをしているのかはわかっていない。ただ同じクラスだから一緒にバスに乗せられて、外を歩くときは車椅子に乗せられて、職員の人達は声かけをしていても、それも多分よく分かっていないのだろう。

 知能は赤ちゃんと同じでも体のほうはそれなりに成長しているので生理なんかもあって、その日はたまたま生理の日だったから、女性職員がトイレでナプキンの交換をしていた。

 女性の場合は体が成熟してもそんなもので済むが、男性の場合はいろいろと厄介なこともある。この日とはまた別の話だが、まだ私も若かったこともあって、動きやすい格好だと思ったショート丈のパンツを履いてある施設に行ったことがあった。足を無防備に露出していたのが迂闊(うかつ)だったのだが、体の大きな男性知的障害者に突然、膝の上に乗られたことがある。その時はすぐに職員が止めて注意していたが、こんなところでも男っていうのは、男であるがゆえ存在そのものが凶器で、精子を発するほかは全て無能だと思った。

 バスの中でジッとしているとすぐに性器を触る彼女だったが、多分、これは人間の本能の部分がむき出しになっていて、そういえば、死んだ父も最後の最期には鎮痛剤で使っていたモルヒネの影響からか、意識が朦朧(もうろう)としていて、支離滅裂なことばかり言いながらすぐにペニスを触っていた。

 汚いとか恥ずかしいとかみっともないとか、そんな理性的な部分を全て排除してしまったら、人間というのは性器しか残らないのかもしれない。恋愛ドラマが流行ったり、今日の運勢を気にしてみたり、恋愛成就の神様にすがったり、毎朝、鏡で自分の姿をチェックしているのは、自分についてる性器をうまく使うための行動で、理性というのは本能の部分をむき出しにさせないがための単なるカモフラージュなだけで、あらゆる全てのことは、性器を中心に動いているだけなんだ。

 今日も明日もあさっても、死ぬまでずっとセックスセックス、オナニーオナニー。性器を触りながら死ぬときが来るまで。
    written by ともこ  2007/11/28(水)
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